淡いグレーの、A4サイズの一枚。
レビューにしては肥やしすぎましたが、脳性麻痺児の娘にとって「必需品」である滑り止めシート。
1年使って改めて良かったので紹介です。
小学校で最初にあたった壁
うちの娘は、生まれつき脳性麻痺で右手が不自由です。字を書くのは、左手。
幼稚園までは、見えていなかった課題。それは、小学校にあがるとプリントがあるということ。
小学校にあがると幼稚園の時とは比べ物にならないほど、字を書きます。
字を書くときは、利き手と反対の手で紙を押さえます。でも娘は、その押さえる側の手が不自由。
すべる。
みんなと同じように書こうとしても、紙がすべって上手く書けない。
担任の先生から最初に相談されたのが、この課題でした。
そんなときに見つけたのが「スベラナイト」でした
100均、文具店、ホームセンター。色々試しましたがどれもいまいち。
行き着いたのが、「スベラナイト」という滑り止めシートです。福祉・介護の現場で使われているもので、耐久性と持ち運びやすさに定評があります。
結論から言うと——手で紙を押さえるのがむずかしいお子さんや、机の上でものがすべって困っている人に、かなり良いです。最初はお試しで1枚。その後、学校用・デイサービス用・自宅用と、3枚をフル稼働させています。
一枚で、机の上のほとんどが解決した
先に期待値を下げることをいうと、この商品は驚くほどの感動はありません。それがいい。今まで試した商品はどれもすぐ傷んだり、よれたり、ベタついたり。でもこの商品は、欠点がないんです。
そして万能さ。ほとんどの素材の上で、すべり止めとして機能します。紙はもちろん、食器、iPad、ゲームのコントローラー。何を乗せてもすべりません。水洗いもできるので、食事まわりで使っても清潔に保てます。
サイズはA4ぴったり。厚みも適度で、下敷きがわりに何かを挟む必要もなく、直接その上に紙を置いて書けます。
色は淡いグレー。派手さがないぶん、シーンも年齢も選びません。小学校の机に置いても、大人持っていても、が仕事机で使っても、浮かない。地味だけど、毎日使うものとしては、けっこう大きいところです。
値段は1枚で800円ほど。価格が高いというレビューもありますが、毎日使う道具としては、この安心感のトレードオフを考えると良心的だと思います。
しいて落ち度をあげるなら
ひとつは、さすがに1年使うと汚れが目立つこと。小学校低学年では、マジックやマーカーを使うこともしばしば。紙の裏写りで色々なシミが目立ちます。そして、さすがによれてきますが、実用性は全く問題なし。うちは年に1回買い替えることにしました(機能の問題ではなく、完全に気分の問題)。
もうひとつは、そもそも一般家庭にはなじみがないこと。そもそも必要ないかもですが・・・。
ふつうに暮らしていると存在を知らないままだと思います。うちも、必要に迫られなければ、一生出会わなかったかもしれません。逆に言えば、知っている人だけが得をする道具です。
介護・療育の現場でもっと知られてほしいなと思う商品です。
コントローラーの下に敷いたら、世界が広がった
これは完全に想定外の使い方だったのですが——最近、娘はこのシートをゲームのコントローラーの下に敷いています。
片手でコントローラーを操作するとき、本体がすべると、それだけで難易度が上がります。でもシートの上に置けば、ずれない。おかげで、マインクラフト、スマブラ、どうぶつの森、リズム天国まで、片手で器用に楽しんでいます。
筆記の補助具として買ったものが、遊びの道具になっている。(親としては、勉強にもうちょっと使ってほしい気もしますが。)できることが一つ増えるたびに、本人の世界が広がっていくのを見ると、これはもう筆記だけの道具じゃないな、と思います。
派手じゃない一枚が、できることを増やしてくれた
派手でも高価でもない、淡いグレーの一枚。でもこれが一枚あるだけで、娘の「できない」が、いくつも「できる」に変わりました。
地味ですが、とっても助かる商品です。同じ境遇のかたは、ぜひ試してみてください。
Amazon のアソシエイトとして、to-mawariは適格販売により収入を得ています。


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